日本地下鉄協会「でんきの礎」
※画像は日本地下鉄協会リリースより

日本地下鉄協会は一般社団法人電気学会の第10回電気技術顕彰「でんきの礎」を受賞した。

「でんきの礎」は社会生活に大きく貢献した電気技術の功績を称えるもので、技術史的価値、社会的価値、学術的・教育的価値などを有し25年以上経過した電気技術の業績を顕彰する。

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■顕彰の名称 小型地下鉄用リニアモーター駆動システムの開発と実用化

■顕彰先 一般社団法人日本地下鉄協会、株式会社日立製作所

■顕彰理由

小型地下鉄用リニアモータ駆動システムは、扁平構造リニアモータ、小径車輪式台車、リアクションプレートの材質と構造、高効率モータ制御技術等の独創的成果に基づき、1979年から日立製作所によって開発された。これにより1990年大阪市営地下鉄において世界初のリニアモータ駆動地下鉄が実現した。この技術により、トンネル直径を従来の約7割に小径化し、建設費の3割削減を達成した。また急勾配・急曲線の路線設定を可能にした。

小型地下鉄用リニアモータ駆動システムによる地下鉄の新規開業は、都営地下鉄大江戸線(1991)、神戸市営地下鉄海岸線(2001)、福岡市営地下鉄七隈線(2005)、大阪市営地下鉄今里筋線(2006)、横浜市営地下鉄グリーンライン(2008)、仙台市営地下鉄東西線(2015)と続々と続いている。