竹 (1)

一文字の駅は珍しくはありません。地名として有名な、津(JR東海紀勢本線)、盛(JR東日本大船渡線)、柏(JR東日本常磐線)、栄(名古屋市交通局東山線)、呉(JR西日本呉線)などが一文字の駅です。

人名にあるものも多いですね、森(JR北海道函館本線)、岡(阿武隈急行)、沢(JR東海飯田線)、原(名古屋市交通局鶴舞線)、林(JR西日本城端線)、関(長良川鉄道)、室(養老鉄道)、滝(JR西日本加古川線)などがあります。

森

これまでに取り上げた中にも、轟(どめき/えちぜん鉄道)、姫(JR東海太多線)、など一文字の駅名でした。

ADVERTISEMENT

実は筆者はこの一文字の駅名が気になってしまうのです。就中、シンプルな文字に惹かれます。トップ画像はJR西日本三江線の竹駅。この駅が高層ビルの林立する様な場所にあるのならば違和感を感じるかもしれません。

しかし、この駅は「かぐや姫」が誕生しそうな程ひっそりとした、集落の少ない江の川沿いにあって、本当に小さな駅なのです。1999年頃には乗車人員が20人/日くらいでしたが2008年以降、ほとんど0人/日です。しかし三江線自体が2018年3月に廃止されてしまいます。それまでにもう一度行きたいなぁ。

竹2

こちらもJR西日本、芸備線の高駅。

髙 (1)

交換設備が撤去されています。

髙2

もう一枚、松浦鉄道の里駅。駅名標の文字が薄れています。

里

何と言うこともない駅ですが、長閑で”里”という駅名に違和感を感じません。

里2

鉄道に乗る楽しみはいろいろありますが、こうして駅名を眺めて感慨に耽るのもまた楽しいものです。そして気に入った駅名を見つけたら、ぷらっと下車して駅周辺を散歩してみたくなります。

ただ、ローカル線の場合、次の列車まで数時間ということも多く、なかなか実行できないのでいつも残念に思うのです。

(写真・記事/住田至朗)