普通名詞の駅名ってちょっと不思議です。JR西日本山陰本線の中で最も標高が高い駅で、胡麻は所在地名。近所にかやぶき音楽堂があります。1910年(明治43年)開業なので100年以上と駅の歴史は長いです。無人駅。

出汁をとりたくなります。

JR北海道函館本線の駅。駅名の由来はアイヌ語からなので海藻の昆布とは関係ないそうです。山地にあるのに何故昆布なの?と思いましたが、所在地が昆布町。こちらも1904年(明治37年)と開業は古い。1986年(昭和61年)までは交換設備もあり要員が配置されていました。現在は無人駅。

軽重を問います。

鼎とは古代中国で使われた3本足の釜。「鼎の軽重を問う」という故事成句を教科書で習いました。JR東海飯田線の駅です。やはり所在地の地名。2013年まで有人駅でした。地名の由来は明治時代に近隣の3村が合併した際に小学校の校長先生が命名したそうです。やっぱり故事成句からなのでしょうか。

ADVERTISEMENT

この駅名も無くなってしまいます。

三江線の駅です。1975年開業と比較的新しいのですが2018年3月で三江線が廃止となってしまうために駅は無くなる予定。周囲が山に囲まれている山間地にあるので駅名を見た瞬間、ちょっと不思議でした。江の川が近くを流れていますが「潮」は主に海水や海流、またそれらに由来する塩などを指すのです。

つくづく日本語の名前、名詞の不思議さを感じます。

(写真・記事/住田至朗)