JR東日本の各工場でつくられた107系、営業運転から相次ぎ撤退――。4月中旬、高崎車両センター所属の107系が、電気機関車EF64形1032号機にけん引されて長野車両センターへと向かいました。国鉄時代に製造されたステンレス車 211系が高崎エリア地方路線へ投入されたのにあわせ、廃車がすすんでいます。

107系は、国鉄製165系急行形電車の機器類を流用し、モーターつき車両とモーターなし車両が1両ずつペアを組む2両編成を基本とする形式として誕生。2両のほか、4両編成や6両編成と、フレキシブルに両数を変更できる鋼製・ロングシート車両として、大井・大船・大宮・長野・郡山・新津の各工場で製造されました。

現在は、両毛線などで活躍する姿が見られますが、今回のダイヤ改正で吾妻線(渋川~大前)からは撤退。1960年代に登場した165系急行「草津」を想わせるその足音は、同路線から消えました。高崎エリアの留置線などには、運用を離脱した編成の姿があります。

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―――写真は、八ッ場ダム建設にともない吾妻線 岩島~長野原草津口間が新線に移設される前の光景。