2017年度の鉄道事業設備投資計画は総額345億円――。東武鉄道は4月28日、鉄道事業設備投資計画の概要を発表。駅ホームの整備、線路高架化、耐震補強、防災対策強化、踏切の安全性向上、軌道検測車・電気検測車の更新、列車無線の更新を、日比谷線直通車両70000系の導入、六実~逆井間の複線化、駅舎の橋上化、駅舎リニューアル、運行情報アプリ導入、SL営業運転開始、下今市駅リニューアル、東武ワールドスクウェア駅開業などをあげました。

そのなかには、東京の新名所「東京スカイツリー」の足もとを通る、東武スカイツリーラインのとうきょうスカイツリー駅付近高架化も盛り込まれました。

また、六実~逆井間の複線化は、2019年度末の完成を目指し、東武アーバンパークライン 六実~逆井間約3.9㎞の複線化工事を引き続き推進。完成すると、船橋~柏間が全線複線となり、同区間における列車交換のための待ち合わせ解消などで、所要時間の短縮が期待できます。

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さらに、鬼怒川線エリアでは、SL列車「大樹」の営業運転開始に先立ち、7月22日に鬼怒川線 小佐越~鬼怒川温泉間に東武ワールドスクウェア駅を開業させます。SL列車「大樹」発着拠点となる下今市駅は、かつてSL列車が走っていた時代を想わせる昭和レトロ感のある駅舎にリニューアル。また、駅構内にはSLの雄姿や整備のようすなどを間近で見学できる転車台広場や、SL展示館などを整備。同社は「下今市駅を中心に地域の観光拠点としての魅力を高め、日光・鬼怒川地区全体の活力創出を目指します」と伝えています。