北海道の鉄路を見守るマヤ、5月に登場。来春、マヤ検――。JR北海道に5月、新たな在来線用軌道検測車が導入されます。形式名「マヤ35形」。従来の高速起動検測車 マヤ34形に替わる機材です。

マヤの「マ」は車両の重量を、「ヤ」は試験車を示す記号。新型軌道検測車 マヤ35形は、これまで不可能とされた積雪時の軌道変位検測が、測定方法を変えることで可能に。また、線路状況を撮影する新たな画像処理装置が搭載されました。

さらに、これまで構造物との距離を測るさい、作業員が定規をあてて測っていたものを、光波を使用することで連続的に、自動的に測定できるようになり、効率的で高精度な検査体制が整います。

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最高速度は110km/h。マヤ35形は動力機関を持たないため、国鉄型キハ40形気動車や機関車と連結して検測。車両外観は、北海道新幹線用H5系車両と同じグリーンをベースに、紅葉をイメージするオレンジ、雪原の白が入ります。

製造費は車両と検測装置をあわせて14億円。5月から2018年3月まで各種試験を重ね、来年4月から本格稼働させる予定です。