東京メトロ半蔵門線ホームドア全駅設置

ホームドアは転落事故や接触事故防止などホームでの安全対策として重要な役割を果たします。しかし、首都圏では複数の路線で鉄道会社が相互乗り入れなどを実施しています。鉄道会社によって車両のドア位置が異なるなど、ホームドア設置に向けての対策が喫緊の課題となっています。東京メトロ半蔵門線も東急田園都市線、東武スカイツリーライン・伊勢崎線・日光線との相互直通運転を行っています。東京メトロでは、各社の車両更新などの課題解決と設置準備工事などの工程に見通しがついたとして、2017年度から工事を開始、2023年までに全14駅にホームドアの設置を完了すると発表しました。

半蔵門線ホームドア設置予定

今年度下期にまずは九段下駅から着工され、来期に青山一丁目駅、表参道駅、渋谷駅、永田町駅、半蔵門駅と予定されています。

東京メトロ全線の整備率推移

東京メトロでは既に、丸ノ内線、有楽町線、南北線、副都心線の全駅で整備が完了しています。半蔵門線の整備計画が発表されましたので、残る路線、銀座線は2018年度上期に完了予定、日比谷線は2020年度に設置を開始して2022年度に完了予定、東西線は今年度先行する6駅の工事開始で2019年度末に完了予定、千代田線は2018年度に設置を開始して2020年度に完了予定です。

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東京メトロでも銀座線は他社との相互乗り入れの無い単独の路線ですが、日比谷線は東急東横線との相互乗り入れが副都心線にスイッチされましたが東武スカイツリーライン経由で日光線まで運転されています。東西線はJR中央線・総武緩行線と三鷹駅、津田沼駅まで乗り入れていますし、東葉高速鉄道の東葉勝田台までの運行もあります。千代田線はJR常磐線、小田急線と相互乗り入れです。有楽町線は東武東上線と西武池袋線との相互乗り入れが実施されています。南北線は東急目黒線と埼玉高速鉄道との相互直通運転をしています。副都心線は有楽町線の一部を編入し、東急田園都市線、西武池袋線とも繋がっています。ことほど左様に鉄道会社の相互乗り入れは複雑です。

東京で半世紀以上暮らしていますが、本当にスマホの乗り換えアプリを使わないと首都圏の移動は謎だらけになりました。

※画像は東京メトロホームページより