根府川駅 開業翌年の関東大震災で甚大な被害【木造駅舎巡礼01】東海道本線03

2020.09.16

※2020年8月撮影

トップ画像は、JR東日本東海道本線根府川駅。

早川駅のお隣、4.4kmで根府川駅です。駅は伊豆半島の東岸に沿って南北にホームがあります。下りホームから相模湾が見渡せる景色の良い駅です。何度か下りホームに停まる車内から大島や房総半島を眺めたことがあります。

筆者の降りた熱海行電車が出発して行きました。陽射しはありますが、山には雲(霧?)がかかっています。下りホームは2番線です。

※2020年8月撮影

海側の下りホーム駅名標。残念ですがこの日は海は良く見えません。というか東側なので朝日の逆光もあってコンデジでは上手く写せません。単に写真が下手なダケです。すみません。下りホーム2番線の海側にはかつては貨物線用の1番線ホームがありましたが1970年代に撤去されています。線路は残っています。

※2020年8月撮影

根府川駅は、1922年(大正11年)国有鉄道熱海線の駅として開業。翌1923年(大正12年)9月1日の関東大震災で地滑り(土石流説もあります)が発生。駅に進入中の真鶴行8両編成が2両を残してホームもろとも海中に没しました。この事故で乗客約110名とホームの20数名が亡くなりました。駅周辺の住民も多数が死傷。駅は翌年再建されました。

上り島式ホームの駅名標。3番線(待避線)と山側が4番線です。

※2020年8月撮影

駅舎は跨線橋を渡った右の崖上にあります。駅舎の赤屋根がちょっと見えますね。

※2020年8月撮影

下りホーム上の待合室と上屋も震災後再建されたものでしょうか。かなり年季が入っています。

※2020年8月撮影

待避線の3番線に回送列車が来ました。旧国鉄が最後に製造した優等列車用車両、185系直流電車です。1981年(昭和56年)の運用開始から時間が経ち2014年頃から編成単位での廃車が始まっています。東海道線では「踊り子号」や湘南ライナーなどで使用されてきました。0番台10両編成。

※2020年8月撮影

跨線橋に上って東京方面を見ます。海が見えませんね。晴れた午後ならば、ここからは素晴らしい風景が見えるのですが。眼下に185系が3番線に停まっています。

※2020年8月撮影

こちらは熱海側。右に駅舎があります。

※2020年8月撮影

カメラを向けるとこんな感じです。無人化されて使われているのは駅舎の右側3分の1程度です。

※2020年8月撮影

跨線橋を振り返っています。これも震災後に再建されたものでしょうか。

※2020年8月撮影

駅舎の横に池と石碑があります。

※2020年8月撮影

関東大震災殉難碑と刻まれています。1973年(昭和48年)当時の根府川駅職員一同によって設置されました。もうすぐ建てられてから50年が経ちます。無常迅速。

※2020年8月撮影

駅舎のホーム側出入口。簡易Suicaが設置されています。

※2020年8月撮影

駅舎内側から見ています。左に跨線橋が見えます。

※2020年8月撮影

「関東の駅百選認定駅」が掲出されていました。

※2020年8月撮影

関東の駅百選は「鉄道の日」記念事業として1997年~2001年に運輸省(現・国土交通省)関東運輸局管内の駅から公募から選考委員会が選定した100駅です。選定後の廃駅が2つあるため現存するのは98駅。

では次回は、駅舎外観などを見ましょう。

【木造駅舎巡礼01】東海道本線04 に続きます。

(写真・文章/住田至朗)


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