筆者が木造駅舎に惹かれた最初の駅なのです【木造駅舎巡礼04】岩徳線

2020.11.29

※2020年8月撮影

トップ画像は、JR西日本岩徳線西岩国駅、駅舎正面を山口県道15号線(欽明路道路)の歩道橋上から。「木造駅舎を撮りたい!」と思ったのは、この西岩国駅を見たから、と言っても過言ではありません。それ程、最初に見た時に感銘を受けた駅舎です。昭和4年(1929年)西岩国駅開業時の建物。駅舎自体の所有者は、JR西日本から岩国市に移っています。

木造駅舎は岩徳線に進みます。岩徳線の歴史は、何と言うか、いささか複雑です。起点は山陽本線の岩国駅、終点も山陽本線の櫛ケ浜駅ですが、列車は基本的に岩国駅~徳山駅間で運行されます。

※2020年8月撮影

1934年(昭和9年)全通した岩徳線は、当初山陽本線の短絡線として計画され旧山陽道に沿うルートで建設されました。いったん山陽本線に組み入れられ、現在の山陽本線は柳井線と改称。しかし、山陽本線の複線化にあたって勾配とカーブの多さ、何よりも欽明路トンネル(3,149m)や中山トンネル(1,410m)などをさらに複線分掘らなければならないことなどから、複線化はいったん柳井線に改称された元の山陽本線側で実施されることになり、岩徳線に改称され地域輸送路線となりました。山陽本線は電化されましたが、岩徳線は非電化単線のままです。

※2020年8月撮影

運行される列車本数は少なく、例えば下りは、朝8時台の次は11時台まで無く、その後も13時、16時と8時間に3本しか運転されません。これでは青春18きっぷで駅毎に降りて撮影するのは時間的に無理です。そこで8月21日は、岩国駅の近くにレンタカーがないので岩国空港までバスで行ってレンタカーを借りて岩徳線を撮りました。

※2020年8月撮影

最初に西岩国駅に行きましたが、朝の時間帯は生憎の逆光、一応駅舎正面も撮りましたが、この日最後に周防花岡駅を撮った帰路、もう一度西岩国駅に寄って撮った写真をご覧いただいています。順光ではありませんが、少なくとも駅舎正面に陽があたっています。しかし、この駅舎が戦火で燃えずに無事に残ってよかったと心底思います。

※2020年8月撮影

駅舎の前に三菱製ジープが飾られています。

※2020年8月撮影

木炭自動車と案内されています。戦時下で燃料のガソリンが軍用に独占され、民間では木炭自動車が使われた、と教科書などで習った記憶があります。昭和期に使われていた木炭ガス発生装置を再現し制作した市民が岩国市に寄贈したものです。

※2020年8月撮影

確かに大がかりなガス発生装置が後部にあります。一時期は、岩国市が観光客向けにサービス運行をしていた様です。

※2020年8月撮影

「西岩国駅の由来」が駅前にあります。

※2020年8月撮影

朝撮った逆光の写真ですが、駅舎正面のアップ。

※2020年8月撮影

では、次回、駅舎内からホームを見ます。

(写真・文章/住田至朗)


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