2月14日、京葉臨海鉄道 臨海本線 市原分岐点の留置線に、新車と思われるレール削正車の姿があった。

列車が何度も繰り返し走行すると、レールの表面が傷ついたり摩耗したり、微小な「割れ」が発生してしまう。そうした傷や割れを取り除き、形状を適切に保つために活躍するのが「レール削正車」だ。

レール削正車が研磨作業を行うことで、列車走行音を抑えたり、レールそのものの長寿命化に貢献し、軌道保守費を節約することもできるようになる。

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そんなレール削正車の新車を、15の外観画像でみていこう。

2両で構成する車両(機械)の側面には「仙建工業株式会社」「ROMILL 1445OGX」「S2002MG仙台機械出張所」という文字。

ドイツROBEL(ロベル)社のレール削正車のようで、2軸ボギー台車の間には黄色く塗られた研磨装置が設置されている。画像右側の車両の床下には、研磨装置とは違った黄色い器具がついている。

そのとなりには、第一建設工業のオーストリア Plasser & Theurer 社製マルチプルタイタンパーの姿も。

仙建工業は、1942(昭和17)年に仙鐡工業として創業。1944年に仙台鉄道工業、1948年に仙鉄工業、1957年に仙建工業と社名を変え、現在にいたる。

2018年からはJR東日本の閑散線区の保守業務移管を開始したという。

運転室は前面2枚窓と、足元から前方が確認できる3枚めの窓もある。

その前面2枚窓の枠内にはレール面を照射するLEDライトが4灯。テール灯のようなオレンジ色のランプが縦に2灯、左右下部につく。

その前面のルーフ部に載る器具には、「SANSHIN ELECTRIC CORPORATION」というカバーがかけられている。

運転室側面には最高速度と曲率半径と思われる「45km/h」「R100m」という表記もある。

自動連結器の下につく黄色い機器は、線路状況を把握するセンサーか。