昔車いすスペース、今フリースペース

17000系のフリースペースと優先席。連結部の貫通引き戸は下部まで強化ガラスを使用します。(写真:鉄道チャンネル編集部)

メトロの車両で、導入が進むのが車端部のフリースペースです。従来は車いすスペースでしたが、最近はベビーカーや大きな荷物を持った利用客にも歓迎され、車両新造時はもちろん、既存車両のリニューアル時にも座席を撤去してフリースペース化しています。

フリースペースの工夫が、横方向のヒップレスト。立ち席客のために、手すりと腰乗せを一体化しています。

フリースペースが車両のどこにあるか分かりやすく表示したのが、日比谷線の13000系電車以降で採用する車いすとベビーカーのピクトグラム(絵文字)。有楽町・副都心線に最近登場したばかりの17000系の場合、地色を薄い黄色、絵文字を黒という、いわゆる警戒色にして視認性を高めました。

東京メトロ日比谷線に2016年から登場した13000系電車(手前)。従来の日比谷線は18m車8両編成でしたが、13000系から20m7両編成に変更されました。(写真:鉄道チャンネル編集部)
17000系の車いすとベビーカーのピクトグラム(写真:鉄道チャンネル編集部)