地下鉄もくる?都心部・品川地下鉄線構想

東京メトロ南北線 白金高輪駅(地上部)。現在の構想では、当駅から品川地下鉄線が分岐するイメージです。地下鉄駅なので当然かもしれませんが駅前広場はありません

本サイトでも何回も書かせていただきましたが、品川まで地下鉄を延伸させる計画もあります。都心部・品川地下鉄線構想。地下鉄新線は、東京メトロ南北線・都営地下鉄三田線の白金高輪から分岐して、品川に至ります。検討ルートは2案あり、都営地下鉄高輪台駅の北側を通るか、南側かの違いです。

都は「品川はリニア中央新幹線や羽田空港への広域的な交通結節点。品川駅を都心とつなぐことで、都心部の発展に寄与できる。品川駅周辺の開発効果を広域に広げる可能性も大きく、地下鉄線構想を早期に具体化すべき」と訴えます。

2021年7月の運輸政策審議会の答申では、品川地下鉄線は事業主体の選定や費用負担の調整を早急に進め、早期の事業化を図るべきとされました。

高層ビルに住宅、教育施設、オフィス、ホテルが入る

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本章では、JR東日本の「品川開発プロジェクト」に、さわりだけですが触れましょう。JRと都市再生機構(UR)の共同開発で、高輪ゲートウェイ駅と街区が〝エキマチ一体〟になって都市基盤を形成、国際ビジネス交流拠点にふさわしい多様な都市機能を備えます。全体開発面積は前に書きましたが13ヘクタールで、1期分は9.5ヘクタール。そこに4棟の高層ビルを建設します。

最も高いビルは地上45階、地下3階建てで、延べ床面積約14万9000平方メートル。ビルの中身は住宅、教育施設、オフィスなど。ほかにリニアに直結し、羽田へのアクセスも良好な地の利を生かし、ホテル、国際会議場も造られます。