画像:天竜浜名湖鉄道

天竜浜名湖鉄道は2022年2月28日まで、「天浜線 転車台・洗車機修理&車両基地VRプロジェクト」と題したクラウドファンディング(CF)を実施する。目標金額は1,000万円。

天浜線の「転車台」は国の有形文化財であり、アニメ作品のモデル地の一つとして人気を博す。現役で稼働する転車台は珍しいが、80年にもわたる使用で錆が目立ち、この先も安定して稼働させるためには塗装工事を行う必要があるという。また、天浜線の運行を長年支えてきた「洗車機」も、モーターと排水設備が劣化しており、修繕が必要な状況となっている。

CFでは塗装工事・修繕費用を募るほか、同社施設の現在の姿を記録するVRデータの制作も進める。その理由について、同社はCFサイト上で次のように説明する。

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「天浜線は多くの有形文化財を有しており、多くのファンにご愛顧いただいてきましが、今後の修繕や自然災害によって現在の趣深い姿が変わってしまう可能性が高くなってきました。

現在の姿を記録し、天浜線や沿線近隣の施設などの魅力を広く知っていただくため、VRコンテンツの制作を行うこととしました。浜松学芸高校社会科学部地域調査班のもと、天竜二俣駅と転車台、鉄道歴史博物館のVR化を進めていく予定です」(天竜浜名湖鉄道)

データは完成次第公開予定で、「通常は立ち入れない扇形車庫と一部車両内が探索できる特別版」を支援者限定で届ける。その他リターンとして、各駅の入場券や1日フリーきっぷ、鉄カードや夜の転車台ツアーなどを用意する。

画像:天竜浜名湖鉄道