北陸、和歌山、福知山、山陰方面の特急を増発(JR西日本)

JR西日本は、JR東海の情報とも重なりますが、山陽新幹線で博多―東京間の上り始発「のぞみ2号」の運転時刻を変更し、新大阪や東京に早着できるダイヤを組みます。

九州新幹線に直通する「さくら」と「みずほ」の一部は臨時列車とし、利用状況に応じて運転します。毎日運転の新大阪発鹿児島中央行き「みずほ615号」は、運転区間を熊本着に短縮。熊本―鹿児島中央間は臨時列車に変更します。

大阪発各方面の在来線特急は週末に増発

大阪と北陸エリアを結ぶ特急「サンダーバード」(前身は特急「雷鳥」)。使用車両は681系または683系交直流特急形車両です(写真:Jun Kaida / PIXTA)

在来線特急は、北陸方面の「サンダーバード」「しらさぎ」、和歌山方面の「くろしお」、北近畿方面の「こうのとり」「きのさき」「はしだて」、山陰方面の「スーパーはくと」「やくも」の各列車で、週末(金―日曜日と祝日)を中心に運転本数を増やします。サンダーバードは、月―木曜日が1日当たり44本(2021年11月実績比12本増)、週末は同じく50本(同じく12本増)を設定します。

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週末増発には、観光客の利用を促進する目的があります。JR西日本関係者にとっては、コロナが収束に向かうのかどうか、気がかりなところでしょう。

一般(普通)列車は、エリアや時間帯ごとにダイヤを見直し。列車走行キロは2021年10月2日のダイヤ改正との比較で約4%の減少になるそうです。JR京都・神戸線(東海道・山陽線)、大阪環状線、大和路線(関西線)、阪和線では朝通勤時間帯をパターンダイヤに。広島エリアでは、可部線の朝夕通勤時間帯の4両編成列車を拡大します。

3.12ダイヤ改正では、JR東日本各支社やJR北海道、JR四国、JR九州、JR貨物の各社、私鉄でも、それぞれの創意工夫があふれます。JR北海道の札沼線あいの里公園―太美(ダイヤ改正で石狩太美から駅名変更)間には、新駅「ロイズタウン」が開業します。機会をみて紹介しましょう。

記事:上里夏生