※2021年12月撮影

トップ画像は、JR西日本山口線宮野駅。1917年(大正6年)7月、駅が開業した時に建てられた駅舎ですが、2000年(平成12年)山口市が改修・改築し翌年「宮野地域交流ステーション」が駅に開設されています。無人化された木造駅舎の有効利用です。駅前の大きな樹木は駅開業時に記念で植えられた樹齢100年を越えるカイズカイブキ(漢字では貝塚伊吹と書きます!)。

木造駅舎の北東側に山口市による駅舎改修・改築時に新設されたトイレがあります。

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※2021年12月撮影

駅周辺は、山口市の郊外住宅地になっています。駅名の宮野は駅が開業した頃の地名、宮野村に由来しますが、1941年(昭和16年)山口市に編入合併で消滅しています。駅所在地は山口県山口市桜畠。

1104年(長治元年)に遷座された仁壁神社がかつてはこの地にあって、社伝に社前に千本の桜を植えたとあることが「桜畠」という地名の起源と言われています。

※2021年12月撮影

宮野駅は、1917年(大正6年)開業。駅は無人化されて後、1987年(昭和62年)国鉄分割民営化でJR西日本に継承されています。新山口駅、山口駅方面からの列車の過半が当駅で折り返します。

宮野駅から益田駅方面は、朝7時台の次、9時台と10時台にありますがその次は14時まで4時間近く運行がありません。これでは撮影スケジュールが組めないので筆者はレンタカー移動しています。この駅から益田駅方面は中国山地の山の中を進んで行くことになります。

※駅前のクルマはレンタカーではありませんよ。駅舎を撮りに来ているのですからレンタカーを駅前には駐めません。(笑)

駅舎出入口には「宮野地域交流ステーション」の看板。左の電話はタクシー専用です。

※2021年12月撮影

駅舎出入口正面。

※2021年12月撮影

待合室内に「地域交流ステーション・宮野」について、というパネルが掲出されていました。「JRの駅舎ではありません。」と断言されていてちょっとビックリ。山口市長から宮野自治会長に運営が委託されていてボランティアの皆さんが整備・清掃など管理をされています。運営には山口県立大学も参加しています。元駅事務室は広い会議室の様になっていて大きなホワイトボードのスケジュールがありました。

※駅などについては『JR全線全駅』(弘済出版社/1997)、『週刊朝日百科 JR全駅・全車両基地01-60』(朝日新聞出版/2012-2013)他を参照しています。

※鉄道撮影は鉄道会社、鉄道利用者、関係者などのご厚意で撮らせていただいているものです。鉄道を撮影する時は感謝の気持ちを伝えましょう。ありがとうございます。

(写真・文章/住田至朗)