9年目を迎えた「きかんしゃトーマス」

始発の新金谷駅で発車を待つ「きかんしゃトーマス」。トーマスが走ると沿線の人たちが列車に手を振ります。地域のホスピタリティ(もてなし)も大鐵の魅力を高めます(写真:筆者撮影)

ラストは2014年の運転開始から、2022年で9年目を迎えた「きかんしゃトーマス」。イギリスの牧師、ウィルバート・オードリーが病床の息子クリストファーに擬人化した機関車の話を聞かせたのが物語の始まりです

日本でおなじみになったのは、1990年から放映されるテレビの人形劇です。“日本でトーマスを走らせたい”というソニークリエイティブプロダクツと大井川鐵道の思いが合致して一大プロジェクトがスタート。以降1シーズンの休みもなく運転が継続されています。

イベント名は、すっかりおなじみになった「DAY OUT WITH THOMAS」で、「トーマスの休日」といった意味です。

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大鐵のトーマスは、昨日まで大鐵にいたSLではありません。物語の舞台の架空の島・ソドー島を離れ、休日を利用して、子どもたちに会うため日本にやってきたというストーリー。子どもたちに夢とプレゼントを届ける、クリスマスとサンタクロースにどこか似ている気もします。

最新の情報では、大鐵とソニー・クリエイティブプロダクツは2022年も「きかんしゃトーマス」の運転を継続。今年は初めての「ゴールデンウイークからの運行」を予定します。SLファンの皆さん、トーマスファンの皆さん、引き続き本サイトでの情報チェック、よろしくお願いします。

千頭駅には「きかんしゃトーマス」に登場するSLが大集合。真ん中の「ヒロ」は日本からやってきたSLで、デゴイチことD51がモデルです(写真:筆者撮影)

記事:上里夏生