四国と九州を横断する鉄道旅には、本州の下関経由とは違った船旅もいい。

予讃線、土讃線・予土線などを伝って、四国の鉄道旅を日中に楽しんだあとは、西の海の玄関口、八幡浜港から九州へと航るのもおすすめ。

八幡浜港の最寄り駅 八幡浜は、松山から南西へ60km、宇和島から北西35kmにある予讃線の駅。本州の岡山から特急しおかぜ・特急宇和海を乗り継いで3時間半で着く。

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たとえば松山1546発 普通4921D で八幡浜1804着や、松山1728発 特急宇和海23号で八幡浜1818着、宇和島1717発 普通4652Dで八幡浜1814着についたら、八幡浜港から出る船でちょうどよく接続するのが、八幡浜港と臼杵港を結ぶ九四オレンジフェリー106便。

八幡浜港を1845に出港し、九州 大分県臼杵市にある臼杵港に2110に着く、2時間半の船旅。2等大人は2750円。八幡浜港→臼杵港の便は、このほかにも0115発・0250発・0840発・1245発・1435発・2100発と、合計7便ある。

画像は八幡浜港の夕景。八幡浜港1845発 九四オレンジフェリー106便に乗る前と乗船後の景色。

地元グルメもいろいろ、ゆったり過ごせる2時間半の船旅

八幡浜港でゆっくりできる時間があれば、「どーや市場」や地元ラーメンめぐり、八幡浜港の食堂でローカルごはんを試すのもいい。

列車との接続を優先して地元グルメをのがしちゃった! という人もだいじょうぶ。

船のなかにも軽食コーナーがあり、フェリーちゃんぽん(680円)、野菜炒め定食(650円)、牛すき丼・味噌汁付(680円)などなど、多彩なメニューがあるうえに、自販機でビールも買える。

甲板にあがって夜の海風をあたりながら、集落や灯台の灯りをながめるのもいいし、2等のゆったりフラット空間でごろごろしたり、ラウンジでテレワークや動画閲覧もいい。

シートベルトも指定席も要らない、こうしたゆったり自由な船旅を組み入れて、鉄道旅を楽しんでみて。