※2022年1月撮影

トップ画像は、久留里線久留里駅。撮影は2022年(令和4年)1月6日の12:10頃。雪がますます強くなってなってきました。

上総亀山駅の項に書きましたが、久留里駅は久留里線が開業した時の終着駅。1912年(大正元年)12月に開業しています。国有化を経て、1936年(昭和11年)久留里線が上総亀山駅まで延伸開業。戦時下の1944年(昭和19年)から久留里駅~上総亀山駅間は不要不急路線として休止され、営業再開は1947年(昭和22年)。1987年(昭和62年)国鉄分割民営化でJR東日本の駅になります。

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駅前には複数のクルマが駐められていました。

※2022年1月撮影

気になったのは、駅所在地。千葉県君津市久留里市場、久留里市場というのは大字です。元は久留里藩の城下町小櫃川の船着き場、物資の集散地として賑わったのが市場村。君津市の大字になった時に旧上総町の大字市場と区別するために久留里市場とされました。

駅舎は、駅が開業した1912年(大正元年)以来のものが改修しながら使われています。

※2022年1月撮影

駅舎の横に、JR東日本キハE130系気動車の記念撮影用ボードが置かれています。

※2022年1月撮影

ホームに停まるキハE130系気動車をバックに記念撮影。(笑)

※2022年1月撮影

駅舎出入口。

※2022年1月撮影

窓口営業時間は7:00~18:00と掲示されていましたが、8:20~8:50、10:10~10:50、12:00~12:45、14:00~14:30、16:50~17:25は「発売機器の締切作業などのため窓口での発売できません」と書かれていました。「発売機器の締切作業」とは見慣れない文言です。同時に「列車の到着・発車前後数分間は信号扱い作業のため発売できませんので注意してください」と併記されています。

待合室には、名水の里らしく近隣の「吉崎酒造」「須藤本家」「森酒造」「藤平酒造」「宮崎酒造」のお酒が並んでいました。利き酒がしたくなります。

晴天の駅舎出入口。2013年(平成25年)8月の撮影です。

※2013年8月撮影

駅前ロータリーの眺めです。

※2022年1月撮影

※タイトルは『木造駅舎』となっていますが、厳密に「構造として木造建築」の駅舎だけをとりあげているワケではございません。あくまでも筆者が気に入った駅舎を恣意的に選ばせていただいています。外観が明らかに木造建築と異なる場合でも、煩雑を避けるためタイトルは【木造駅舎カタログ】のまま進行いたします。悪しからずご了承ください。

※駅などについては『JR全線全駅』(弘済出版社/1997)、『週刊朝日百科 JR全駅・全車両基地01-60』(朝日新聞出版/2012-2013)他を参照しています。

※鉄道撮影は鉄道会社、鉄道利用者、関係者などのご厚意で撮らせていただいているものです。鉄道を撮影する時は感謝の気持ちを伝えましょう。ありがとうございます。

(写真・文章/住田至朗)