※2022年1月撮影

トップ画像は、小湊鉄道上総中野駅。北西側から木造駅舎と特徴的な竹を切った様なトイレ。木造駅舎右は小湊鉄道のホームとその南側にいすみ鉄道の島式ホーム。撮影は2022年(令和4年)1月5日15時30分開始。

反対の南東側から。西日が強いですが、駅前広場。竹形の駅トイレが強調されたカットですね。かぐや姫が現れそう?(笑)

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※2022年1月撮影

小湊鉄道は2017年(平成29年)創立100周年を迎えた老舗鉄道会社。1925年(大正14年)五井駅~里見駅、1926年(大正15年)里見駅~月崎駅、1928年(昭和3年)に月崎駅~上総中野駅間が開業。当初は、安房小湊まで延伸する計画でしたが、1934年(昭和9年)国有鉄道木原線と上総中野駅で接続し房総半島横断を実現したことで延伸計画はなくなりました。

JR東日本内房線五井駅からいすみ鉄道と接続する上総中野駅までの39.1km。起終点駅を含めて18駅。全線単線非電化。

1962年(昭和37年)キハ200型気動車導入。蒸気機関車を全廃しています。小湊鉄道は、この上総中野駅が夷隅郡大多喜町にありますが、次の養老渓谷駅から五井駅まで全てが市原市の中にあります。言い換えれば市原市って広い!

※2022年1月撮影

筆者は、五井駅からいすみ鉄道大原駅まで片道が途中下車可能な「房総横断記念乗車券」で五井駅から2回、大原駅から1回、両線に乗っています。都合3回上総中野駅で乗り継ぎをしています。

上総中野駅は、1928年(昭和3年)開業。1934年(昭和9年)には国有鉄道木原線(現・いすみ鉄道)が接続して開業。1987年(昭和62年)国鉄分割民営化でJR東日本木原線になりましたが、翌年廃止され第三セクターのいすみ鉄道に転換。旧国鉄時代は有人駅でしたがいすみ鉄道に転換されて無人化。現在の駅舎は、1989年(平成元年)に改築された駅舎です。

※2022年1月撮影

それでも築30年、木造駅舎らしい経年が感じられます。

※2022年1月撮影

駅舎の脇からいすみ鉄道のホームと駅名標。

※2022年1月撮影

駅名標を望遠レンズでアップにしました。小湊鉄道の養老渓谷駅も表示されています。

※2022年1月撮影

駅舎正面。実質的には待合室だけです。

※2022年1月撮影

駅舎出入口のアップ。待合室には木製ベンチがありますが扉は無く風が吹き抜けます。

※2022年1月撮影

竹形トイレの横からいすみ鉄道線の向こうにある古い木造の建物。その向こうは寺院です。

※2022年1月撮影

小湊鉄道には登録有形文化財に登録された木造駅舎などが多数あります。これからそれを見てゆきましょう。

※タイトルは『木造駅舎』となっていますが、厳密に「構造として木造建築」の駅舎だけをとりあげているワケではございません。あくまでも筆者が気に入った駅舎を恣意的に選ばせていただいています。外観が明らかに木造建築と異なる場合でも、煩雑を避けるためタイトルは【木造駅舎カタログ】のまま進行いたします。悪しからずご了承ください。

※駅などについては『JR全線全駅』(弘済出版社/1997)、『週刊朝日百科 JR全駅・全車両基地01-60』(朝日新聞出版/2012-2013)他を参照しています。

※鉄道撮影は鉄道会社、鉄道利用者、関係者などのご厚意で撮らせていただいているものです。鉄道を撮影する時は感謝の気持ちを伝えましょう。ありがとうございます。

(写真・文章/住田至朗)