※2022年1月撮影

トップ画像は、小湊鉄道里見駅、南側の駅前広場から。広場は線路に面しています。五井行列車が到着しました。JR只見線で2020年(令和2年)3月まで運行されていたキハ40 2026が2021年(令和3年)4月から小湊鉄道を走っています。ボディーカラーは只見線色!

撮影は、2022年(令和4年)1月6日10時40分頃。雪がかなり降ってきました。

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トップ画像の駅前広場から駅舎に向かっています。右は千葉県道81号線「清澄養老ライン」。

※2022年1月撮影

右の木彫りの像に「ようこそ 里見駅」と彫られています。駅舎の前に登録有形文化財の案内があります。

※2022年1月撮影

駅舎出入口が見えました。里見駅は小湊鉄道が1925年(大正14年)最初に五井駅から開業した時の終点駅でした。その時に建てられた駅舎です。養老渓谷駅と月崎駅は切妻屋根でしたが里見駅の瓦屋根は寄棟です。

※2022年1月撮影

駅舎正面。

※2022年1月撮影

駅名は、1889年(明治22年)町村制施行で発足した里見村にちなんでいます。戦国時代の安房里見氏に由来すると言われる地名です。1954年(昭和29年)近隣の村と合併し加茂村が発足。里見村は廃止。加茂村も1967年(昭和42年)市原市に編入され消滅しました。現在の駅所在地千葉県市原市平野は、里見村を作った時に合併された平野村が地名として残ったのでしょう。

北側から駅舎。

※2022年1月撮影

駅舎出入口。里見駅は1998年(平成10年)に島式ホームの使用を止めて棒線駅になり、2002年(平成14年)無人駅になりました。しかし2013年(平成25年)近隣の小学校が統廃合されて駅南の加茂中学校に小中一貫の市原市立加茂学園が開校したことに対応して、駅員を再配置。島式ホームを復活させ列車交換可能駅になりました。

※2022年1月撮影

出入口には、江戸後期に曲亭馬琴(滝沢馬琴)が書いた『南総里見八犬伝』に由来すると思われる犬の像が置かれています。犬は八犬伝の八房なのかな。

※2022年1月撮影

駅舎南側の駅前広場で五井行列車が来るのを待ちました。雪が激しく降り始めます。ラッキーなことに大好きな元JR只見線を走っていたキハ40が来ました。トップ画像は、この直後のカット。

※2022年1月撮影

キハ40 2026は小湊鉄道ではキハ40 02になっています。

※2022年1月撮影

里見駅で「60周年ヘッドマーク」を付けた小湊鉄道キハ201と列車交換。

※2022年1月撮影

※タイトルは『木造駅舎』となっていますが、厳密に「構造として木造建築」の駅舎だけをとりあげているワケではございません。あくまでも筆者が気に入った駅舎を恣意的に選ばせていただいています。外観が明らかに木造建築と異なる場合でも、煩雑を避けるためタイトルは【木造駅舎カタログ】のまま進行いたします。悪しからずご了承ください。

※駅などについては『JR全線全駅』(弘済出版社/1997)、『週刊朝日百科 JR全駅・全車両基地01-60』(朝日新聞出版/2012-2013)他を参照しています。

※鉄道撮影は鉄道会社、鉄道利用者、関係者などのご厚意で撮らせていただいているものです。鉄道を撮影する時は感謝の気持ちを伝えましょう。ありがとうございます。

(写真・文章/住田至朗)