上北台駅(東京都東大和市)を起点とし、東京多摩エリアを南下、西武拝島線 玉川上水、中央線 立川、京王線 高幡不動を経て、京王相模原線・小田急多摩線 多摩センターへと至る、多摩都市モノレール線。

この多摩モノレールが多摩センターから町田(小田急線・横浜線 接続)へと延伸する計画があり、どんなルートで軌道を伸ばしていくかなどが多摩都市モノレール町田方面延伸 ルート検討委員会で検討されていた。

そして検討結果が示され、上図の緑色ルートB案でさらに検討していくことが決まった。

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「モノレールとまちづくりとの相乗効果の観点から、B案を選定。選定されたB案を基本に、今後は、各種課題の解決に向けた取組を進めるべき(需要の創出に資するまちづくりの深度化を図り、収支採算性の更なる精査等を行うべき)」(同委員会)

町田延伸ルートB案(緑色ルート)について同検討委員会は、こう評価している。

◆速達性は他ルートに比べやや劣る。

◆小山田桜台団地や桜美林学園など現時点で確実に需要が見込める拠点を経由する。

◆現道がある地域を経由し、新駅周辺等において新たな沿線開発等が期待できる。

◆町田陸上競技場や野津田高校、日大三高など更なる需要の増加が見込める拠点を経由する。

延伸距離は、A・C案が最も短く13km、B案は16km。費用対効果はA・C案が最も高く1.4、B案は1.1。

同委員会は、A・C案とも「速達性は優れている」としながらも、A案は「現道がなく、小山田緑地をトンネルで通過するため、沿線開発等の余地が少なく、環境への影響も懸念される」、C案は「小山田桜台団地や桜美林学園など現時点で確実に需要が見込める拠点を経由せず、需要が少ない」などとし、「B案を基本に、今後は、各種課題の解決に向けた取組を進めるべき」と伝えた。