1965(昭和40)年から1979(昭和54)年にかけて、国鉄が300両を超える両数をつくった直流電気機関車―――EF65。

0番台の一般形、500番台のP形・F形、1000番台のPF形と、その機能性やデザインにもバラエティに富んだ昭和後期の国鉄形直流電気機関車の代表形式ともいえる。

500番台P形や1000番台PF形は、青い客車を引く寝台列車 ブルートレインの先頭にも立ち、ブルトレけん引機としての印象を色濃く残したモデルともいえる。

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そんな EF65 も、0番台一般形から順に姿を消し、1000番台は2021年春夏時点でJR貨物 新鶴見機関区に35両(のちの更新変更された2000番台を含む)、JR西日本 下関総合車両所に10両、JR東日本 田端運転所に5両がいた。

この3社の EF65PF のなかで最も原形を留めているJR東日本 田端運転所所属の5両も、1機、また1機と田端から姿を消し始めている。

2021年8月には田端の EF65 1104 が、2月初旬には同 EF65 1105 が長野総合車両センターへ送られた。これで、JR東日本 田端運転所にいるEF65PFは、1103・1102・1115の3両に。

長野へ行った EF65 1104・1105 は、そのまま廃車か。

JR東日本の EF65PF は、国鉄時代のブルートレインけん引という華々しい舞台を経て、イベント列車や工事用臨時列車、レール輸送列車、配給輸送列車など、地味な仕事についていた。

JR東日本のレール輸送列車は、日本車輌製造で多数つくられたキヤE195系新型気動車に役目を譲り、田端の EF65PF はあまり仕事がない状況にあるから、田端に残る3両の行方も、気になるところ。