JR東海 在来線に3月5日から登場する新型車両315系は、日本車輌製造の次世代プラットフォーム「N-QUALIS」(エヌクオリス)で製作された最初の車両。

この新しい車両製造プラットフォームによって、平滑できれいな外板を実現し、構造部材を効率よく配置、強度向上も図っている。

また、先頭部スカートは排障機能を向上した形状に進化した。

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台車は、HC85系と同様に、日本車輌製造オリジナルの「NS台車」を採用。

NS台車の特長である台車枠構造は、側ばり・横ばりをそれぞれ一体プレス加工とすることで、溶接ビード長の削減と、溶接部の構造最適化により応力低減を図ったことで、信頼性向上と非破壊検査の省力化によるメンテナンス性が向上した。

軸箱支持方式は、同じくNS台車の特長であるタンデム式軸箱支持方式を採用。

3方向で独立したバネ配置のメリットを活用して通勤車に最適な軸箱支持剛性にチューニングし、曲線通過性能と走行安定性、乗心地を両立する優れた走行性能を発揮する。

また、この次世代プラットフォーム N-QUALIS(エヌクオリス)は、状態監視技術もパッケージされているのも特徴。

この315系には、キハ25形・HC85系に搭載されてきた振動検知装置を搭載。台車などの異常を早期に検知し重大事故を防止するとともに、脱線・衝突・転覆を早期に検知し事故による被害拡大を防止する。

さらに315系では、振動検知装置で取得する振動データをはじめ、車両の各種機器の動作状態や故障記録を高頻度で車両基地に送信する機能も搭載。

同機能で、車両不具合時の早期対応に加えて、故障の未然防止や車両検修の省力化などを図るという。

―――日本車輌製造 新生ブランド「N-QUALIS」第一弾、315系。その車内外に、それぞれ新生ブランドのロゴとマークを示す銘板を配置しているから、チェックしてみて。

◆本線試乗で体感、JR東海新型「315系」の実力
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