新しい三田線の顔「6500形」お披露目 5/14デビューの新型は「人にやさしい車両」
座席は7人掛けから6人掛けに
置き換え対象である6300形の1次車・2次車にはクロスシートも設置されていましたが、6300形の3次車から廃止されています。6500形も同様で、座席は全てロングシートとなりました。
ドア間の座席は7人掛けから6人掛けに。これは各車両にフリースペースを設けたこと、乗降口付近のスペースを広く取ったこと、座席幅を6300形より25ミリ広くしたことなどが理由です。
各車両の乗車定員は、1・8号車が139人(座席39人)、中間車が149人(座席45人)。6両編成と比較すると、車両全体では定員が862人から1172人へと増加しています。
充実した車内設備、人にやさしいユニバーサルデザイン
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6500形では、LED照明を採用したり、1両当たり4台の防犯カメラを設置するなど、設備面も最新の通勤車両に相応しいものとなっています。
たとえば扉上に設置された液晶ディスプレイ。広告用1画面+案内2画面の構成ですが、3画面タイプを入れたのは都営交通としては初めて。理由は「路線長がかなり伸びるため、先の先までご案内できるように」とのことで、2023年3月の相鉄・新横浜線開業を機にどこまで乗り入れるようになるのか気になるところです。
その他にも、客室設備においては「吊革の高さを3段階に設定」「側窓に熱暑感を軽減するIRカットグリーンガラスを採用」「荷物棚の高さを抑える」など、ユニバーサルデザインの考え方を取り入れた「人にやさしい車両」と言えそうです。
記事:一橋正浩