伊豆急3000系車両デザイン 画像:伊豆急行

伊豆急行は2022年3月4日、新たに導入した3000系(元JR209系)のデザインと愛称を発表した。

ラッピングは伊豆急のシンボルトレイン「リゾート21」の伝統色に回帰し、海側を赤、山側を青とした。正面のデザインは伊東側を青色、下田側を赤色とし、車両下部のスカートにも配色することでよりインパクトのあるフェイスに。

全体にはハワイ語で「ウミガメ」を意味する「ホヌ」柄を施した(ウミガメはハワイや伊豆に共通して生息している)。また、デザイン内にはウミガメやイルカなどの定番柄に加え、伊豆ならではのシークレットキャラクターも配置しているという。

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この奇抜なデザインについて、伊豆急行は次のように説明する。

「この車両はいままで通勤電車として使用されておりましたが、観光路線を走るにあたり、お客様に少しでも非日常を味わってもらえるデザインにしようと考えました」

「話題性を高めるため、他社でも例のないものを探求」「あえて電車らしくないデザインを」「女性や若年層に関心を持ってもらえるようなデザインにしたい」といったコンセプトで、伊豆急開業60周年の意義をこめ、開業以来の伊豆急のキーワード「ハワイアン」のイメージを生かす。

愛称は「アロハ電車」――ハワイの挨拶言葉でおなじみだが、実は愛情や思いやり・共感などたくさんの意味が込められた言葉でもある。

「これからも変わることなく、伊豆を訪れる方や伊豆に住まう方を心からおもてなししていく当社の考えにふさわしいと思い、社員募集により決定しました」

「ハワイにおきましては、ウミガメは神様の使いと言われております。この3000系『アロハ電車』が、お客さまや伊豆半島に幸せを運び、末永く愛される車両になることを願っております」

運行開始時期は2022年4月下旬。運転時刻や見学会の日程については後日発表される。

JR209系電車(写真:伊豆急行、2021年)
3000系無塗装(写真:伊豆急行)