山陽線 岡山と山陰線 松江・出雲市を結ぶ、伝統の陰陽連絡 伯備線特急 やくも に、いよいよ新型車両が入る。

伯備線特急の新形式は273系。2024年春の営業運転開始にむけて、4両編成11本 合計44両を製造していく。

そこで注目を集め始めているのが、国鉄が1973(昭和48)年から1982(昭和57)年にかけて発注し、日立製作所・川崎重工業・近畿車輛で277両をつくった既存特急車両381系。

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381系は、急カーブが連続する国内の山岳路線などに対応した特急車両で、急カーブを車体を傾けながら走る、日本初の振子式特急型車両として登場した。

伯備線 特急やくも に381系が投入されたのは、伯備線が直流電化された1982(昭和57)年から。

投入線区は、まず最初に中央線 特急しなの(名古屋~長野)へ。1978(昭和53)年に阪和線・紀勢線 特急くろしお(京都・新大阪~白浜・新宮など)、そして最後に伯備線 特急 やくも に入った。

そんな伯備線ではことし、特急やくも の運転開始50年をむかえ、後藤総合車両所出雲支所381系6両編成1本をクリーム色+赤の国鉄色に戻して3月19日から走らせる。

後藤総合車両所出雲支所に所属する381系は、複数のリニューアル施工を経て、ボディーカラーもグレー地に一新。先頭車や中間車のなかには自動解結装置を搭載した500番台もいる。

自動解結装置搭載の500番台先頭車は、前面スカートが大型化されるなどで、国鉄時代とは違った表情のくるまもある。

すでに後藤総合車両所から中間車2両が国鉄色になって出場。このあとどの先頭車と中間車が国鉄色で出てくるか、気になるところ。

3月19日から走り出す国鉄色の381系は、出雲市721(やくも8号)1035岡山1105(やくも9号)1412出雲市1530(やくも24号)1839岡山1905(やくも25号)2211出雲市に入るという。

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画像:ARIAKE787–PIXTA