車両完成イメージ

住友商事と総合車両製作所は2022年3月18日(金)、フィリピン共和国運輸省(以下、「DOTr」)より、フィリピン南北通勤鉄道の延伸事業向け鉄道車両納入プロジェクトを受注したと発表した。納入車両数は304両(8両×38編成)、契約金額は約725億円。

フィリピン南北通勤鉄道事業は、フィリピン共和国政府が推進する大規模インフラ整備計画「Build Build Build(ビルド・ビルド・ビルド)」の中核事業として位置づけられる。

建設の進む南北通勤鉄道フェーズ1区間――ブラカン州マロロス~マニラ市 ツツバン区間(約40キロメートル)に加え、北方はパンパンガ州クラーク(クラーク国際空港)~マロロス、南方はツツバン~ラグナ州カランバを延伸。完工すれば全線約150キロメートルの路線となり、マニラ首都圏の交通ネットワーク拡充、自動車から鉄道への輸送シフト、交通渋滞と大気汚染の改善が期待される。

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本プロジェクトは、独立行政法人国際協力機構とフィリピン共和国政府との有償資金協力に基づき計画された日本の政府開発援助事業。両社はクラーク~カランバまでの全線を走る鉄道車両304両を設計・製造し、2028年ごろまでにDOTrへ全車両を引き渡す。

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