209系からの変化、内装にも様々なラッピング

車内の座席などは元の209系のままですが、ドアラッピングや額面ポスター、窓上ポスター、路線図など手が入っている部分もあります。

車内のドアは1両につき4枚にラッピングが施されていました。それぞれ南国伊豆をイメージした沿線を代表する自慢の海を紹介するものとなっており、全部で12種類になります。1号車は城ヶ崎海岸(伊東市)、北川ダイビングポイント(東伊豆町)、白浜中央ビーチ(下田市)、ヒリゾビーチ海上(南伊豆)の4種類、といった具合。

額面ポスターは11種類用意されており、車両ラッピングデザインに隠れた「シークレットキャラクター」を伊豆急行式キャラクター「いずきゅん」が紹介するものになっています。わさびやキンメダイ、みかんなど、沿線の名物をちりばめていることが分かります。

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窓上ポスターでは、209系がデビューした1993年からの伊豆急3000系として導入されるまでの変遷を4枚のポスターで紹介。京浜東北線時代、房総エリア時代、千葉から伊豆への輸送時、伊豆急行時代に分かれています。

路線図のデザインは背景をホヌ柄に。ラッピングドアの上の枠には車両デザインと「E KOMO MAI 伊豆急「アロハ電車」にようこそ」(「ようこそ」「いらっしゃい」などを表すハワイ語)という文言をデザインしたポスターを掲出しています。

気になる運用ですが、生まれ変わった伊豆急3000系は、伊東線への入線を前提とした8両編成での運行がメインとなるようです。一方で配布資料には「8両編成または4両編成で運行する場合があります」との記載もあり、いずれ4両編成で走る姿も見られるかもしれません。

記事:一橋正浩