9駅のデザインイメージ(※4月7日13時追記)

<淀屋橋駅>

デザインコンセプトは「アーチ構造の象徴」

淀屋橋駅周辺は古くから政治・経済の中心地として大阪を支えてきたエリア。リニューアルデザインにおいては、伝統と格式を、重厚感のある石材やモノトーン基調で表現する。現状のシャンデリアは記憶のモニュメントとして踏襲しつつ、これまでの資産をモダンに再生する。

<本町駅>

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南北の大動脈である御堂筋線、東西へ発展する中央線が交わる本町駅では、「インターセクション」をデザインコンセプトとし、万博とその先の未来をつくることをコンセプトに高い機能性と象徴性の調和する駅を目指す。

本町駅(御堂筋線)

御堂筋線ではダブルアーチの天井形状と柱の造形を活かす。高級感のある素材と最新の照明計画により、モダンとクラシックが共存するデザインに。

本町駅(中央線)

高級感のある仕上げ素材・最新の照明計画は御堂筋線と同様。御堂筋線・中央線をつなぐ通路や階段などの動線は、万博開催中や会期前後の交通量の変化なども加味し、より使いやすい駅となるよう徐々に改良を進める。

<大国町駅>

デザインコンセプトは「地下構造が美しい駅」。

ホーム階デザイン

御堂筋線と四つ橋線の4線が1つの空間で交わるというOsaka Metroでも唯一の駅で、それらを支える地下構造の美しさを強調するデザインに。列車の走る軌道の天井は、ライティングで美しさを際立たせ、魅力的な空間に仕上げる。

展示スペースデザインイメージ

南のコンコースには車両模型や車両の歴史に関する展示スペースを設ける。スペースの奥には窓が設置されており、模型と実際の車両を同じ空間で楽しめるように。

<天王寺駅>

天王寺駅デザインイメージ

デザインコンセプトは「柱の美、格子の美、光の美」。人が行き交い、鉄道が行き交うターミナル駅を天井の印象的なグリッドで象徴するデザイン。グリッドと連続する柱の美しさを照明の灯りで際立たせ、よりクリーンな空間に。空間は照明の当て方や素材感で立体感のある柔らかなものに仕上げる。

<大阪港駅>

海を臨む地上駅である「大阪港駅」のデザインコンセプトはシンプルに「海」とし、その臨場感を活かしたエンターテインメント性、観光地としての特性を分かりやすく演出する。

大阪港駅デザイン

大海原を泳ぐ大型の海洋生物をイメージし、駅舎デザインに活かした。屋根には膜構造を採用し、透過性や質感を生かしつつ曲線を効果的に用いる。

デザインイメージ画の車両は2023年4月から運行を開始する「400系」か

記事冒頭にも記載があるように、大阪港駅ホーム西側に新たな展望デッキを設ける。先端にはパラソルやクジラの潮をイメージしたシンボルを設置し、海をより近く感じられるようにする計画だ。

<弁天町駅>

デザインコンセプトは「ステーション アート」

弁天町駅は万博やIRを控え、乗り換え客の増加が見込まれることから、明るく使いやすい駅へリニューアルする。大型のデジタルサイネージを取り入れ、照明や映像による演出を行うことで、駅をアートを体感できる空間に昇華させる。

<谷町四丁目駅>

デザインコンセプトは「ジャポネスク」

大阪城は歴史的にも精神的にも大阪のシンボルであり、谷町四丁目駅はその大阪城に最も近接する。柱や壁のグラフィックで「和」を表現し、次世代への新たな美として世界へ発信する駅をテーマとした。

<森ノ宮駅>

森ノ宮駅デザインイメージ

市民が憩いくつろげる自然のある大阪城公園に隣接する森ノ宮駅は、デザインコンセプトを「フォレスト」とし、柱などの随所に木の枝の表現を取り入れる。家族連れ、インバウンドなど、全ての方が集い親しむ開かれた森のような駅を目指すという。

設置予定の展示スペース

また森ノ宮駅の西のコンコースには、今回のリニューアル工事で役目を終える御堂筋線のシャンデリアといった歴史的価値のあるものを展示するスペースを設ける。

隣接する大阪城公園は国際的な観光拠点であり、また大阪城の東部地区では新大学の開校をはじめとしたまちづくりが計画されていることもあり、幅広い世代、様々な人々に利用してもらい、Osaka Metroの歴史を広く知ってもらう考えだ。