相鉄・東急直通線で新「二区間定期券」の登場はあるか

画像は7社局連名のリリースから。西武鉄道は相鉄新横浜線・東急新横浜線との直通運転は行わない

ここで気になるのが2023年3月開業予定の相鉄・東急直通線だ。

西谷~新横浜間は「相鉄新横浜線」、新横浜~日吉間は「東急新横浜線」となり、相鉄沿線民は新横浜から東急線経由で武蔵小杉や目黒に向かえるようになる。

相鉄沿線から東急線への乗換が2種類の経路で可能になると、何が起こるか。たとえばこれまで横浜で相鉄線に乗り換えていた人が相鉄・東急直通線経由の定期券に切り替えた場合、横浜が定期券の区間から外れてしまうので「休日は横浜にお出かけ・お買い物」といった需要が拾いづらくなる。

ADVERTISEMENT

相鉄の2020年3月期決算説明会資料には「特殊2区間定期券の検討……直通線の定期券で相鉄新横浜駅の利用を可能とする定期券の導入検討」という文言がある。相鉄・東急直通線の開業を機に、通勤は直通線で、休日は本線で横浜へ行けるタイプの定期券が出る可能性は十分に考えられる。

相鉄「2020年3月期決算説明会資料」から

2019年11月に開業した相鉄・JR直通線と来春開業の相鉄・東急直通線が「どちらも使えます」という二区間定期券も面白い。ただこの場合は「相鉄横浜駅の利用を可能とする定期券」にはあたらないので、見込みは薄いかもしれない。