写真は1957年12月に撮影されたもので、実際に保存される車両とは異なる(画像:総合車両製作所)

今年創立10周年を迎える総合車両製作所は、記念事業の一つとして、東急電鉄5000系(初代)通称『青ガエル』の先頭車両を同社横浜事業所で復原保存する。

東急電鉄5000系(初代)は、同社の前身・東急車輌製造が1954年~1959年に105両製造した鉄道車両。航空機由来の張殻構造(超軽量モノコック構造)と直角カルダン駆動台車方式を初めて量産化し、車両重量を約10トン/両軽量化、後の新幹線車両に至る日本の鉄道車両軽量化の先駆けとなった。

保存車両は1956年に製造された東急電鉄5000系デハ5015。1980年に改造され、長野電鉄2500系モハ2510として活躍したのち、1997年に廃車された。当該車両は解体を免れており、2022年に総合車両製作所が取得。現在は長野県にあり、今年から来年にかけて移送、復原を行う予定。