JR東日本は2022年度以降、主に営業列車が走行している時間帯で、新幹線試験車両 E956形「ALFA-X」の走行試験を行う。

走行区間は主に東北新幹線 仙台~新青森間で、試験内容によってはその他の区間を走る場合もある。営業時間帯は、沿線騒音が現状より悪化しないように配慮した速度とし、当面の間は最高速度を営業列車と同じ速度にする。

「ALFA-X」は2019年5月から2022年3月まで、計182日/約14.5万キロの走行試験を行ってきた。

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これまでは安全性・安定性や快適性、環境性能、メンテナンス性の向上を目的とした各開発品の性能を確認してきたが、今後は地震対策をはじめとした各種開発品の耐久性試験、車内におけるお客様サービスの研究開発、将来の自動運転実現に向けた基礎的な研究開発などを目的とした試験を行う。

E956形は、次世代新幹線の開発を進めるための試験プラットフォームとして、2019年5月に落成した新幹線の試験車両。愛称の「ALFA-X」は、「最先端の実験を行うための先進的な試験室(車)」を意味する、

Advanced Labs for Frontline Activity in rail eXperimentation』

に由来する。

(※E956形 ALFA-X イメージ写真:Jun Kaida / PIXTA)