3年ぶりで移動環境に制限のない2022年7月。今夏の旅行動向は記録的な猛暑の影響など不透明な部分も多いが、鉄道各社はコロナによる前2年の不振をばん回しようと、利用促進に力を入れる。

JR西日本は2022年7月1日から、「今こそ、関西。キャンペーン」をスタートさせた。期間は2022年9月30日までの3ヵ月間で、京都・大阪・神戸観光推進協議会が共催、阪神電気鉄道、阪急電鉄、京阪電気鉄道、近畿日本鉄道、南海電気鉄道、Osaka Metro、神戸市交通局、京都市交通局の関西鉄道8社局が協力する。

ファミリーで鉄道を利用し、関西圏を訪れてもらうキャンペーン。SNSへの投稿をうながし、口コミで旅行の楽しさを発信する。ツイッター公式アカウントをフォローし、関西旅行の思い出写真を指定のハッシュタグを付けて投稿すると、抽選でホテル宿泊券、ホテルギフト券を進呈する。過去に撮影した写真の投稿もOKだ。

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JR西日本は、「いこーよ!夏旅大作戦」キャンペーンも2022年8月31日まで展開。情報検索サービスのアクトインディ(企業名)が運営する、おでかけ情報サイト「いこーよ」とのタイアップで企画した。

子どもが行きたい、家族で行きたいスポットを選んで、オリジナルの旅行プランを作成できるネットプログラムを用意。旅行写真をインスタグラムに投稿すると、抽選でプレゼントがもらえる。

愛知県内全域を対象に、暑い夏を涼しく過ごすメニューで誘客するのが、JR東海の「あいち冷やし旅」キャンペーン。期間は、2022年7月1日~9月30日の3ヵ月間。

昨年好評だった夏旅キャンペーンの第2弾で、新城市の愛知県民の森の冷やし旅で登場するのは、路線バスを改造した移動型サウナ「サバス」。サバスで汗をかいた後は、近くを流れる清流で体を冷やす〝究極のととのい〟体験プランなど、清涼感いっぱいのメニューがさまざまに用意される。

移動式サウナバス「サバス」(写真:JR東海)

JR東日本では、千葉支社の「夏の房総特急キャンペーン」が代表例。2022年7月1日から8月9日までの期間限定。

エントリーサイトに登録の上、房総特急「わかしお」「新宿わかしお」などへの乗車時、「えきねっとトクだ値(チケットレス特急券)」を所定回数以上利用し、対象列車運行区間内の駅ビル・エキナカ店舗でJRE POINTが貯まる買い物をすると、抽選で「JRE POINT」がもらえる。

記事:上里夏生