※2022年6月撮影

トップ画像は、京成大久保駅下りホームの駅舎。この駅舎も近々建て替えになるのでしょうか?

きっぷ運賃表。この駅から京成上野駅までの運賃が京成成田駅までよりも高くなりました。

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※2022年6月撮影

駅の北側に行きます。

※2022年6月撮影

信号を渡って「ゆうロード」を【駅ぶら】します。

※2022年6月撮影

「ゆうロード」は全長約640mの商店街です。

※2022年6月撮影

両側に騎兵の姿があります。京成電鉄さんの「電車と駅の情報」の京成大久保駅に「戦前、駅周辺一帯は日本陸軍施設が多くあった軍都で軍都で、歴史を今に伝えるギャラリーもあります。〈中略〉騎兵の町から学びの町になっています。」と書かれています。

看板には「東邦大学習志野キャンパス」「日本大学生産工学部」「東邦大学付属東邦中高等学校」と学校があげられています。今は、学生街です。

「ゆうロード」を北に歩きます。

※2022年6月撮影

「ゆうロード」路傍に馬の形の石碑がありました。

※2022年6月撮影

「習志野第一騎兵旅団長 秋山好古 大将」と書かれています。

※2022年6月撮影

京成大久保駅付近には、かつて「陸軍騎兵第一旅団」が置かれました。1903年(明治36年)習志野第一騎兵旅団長に就任したのが、秋山好古(よしふる)大将。

司馬遼太郎さんの小説『坂の上の雲』に登場する主人公秋山兄弟のお兄さんです。日本騎兵の父と呼ばれた軍人。しかし、御本人は後年元帥への叙任を断って出身地松山の高等学校校長になり、現在でも評価の高いリベラルで先進的な教育者になっています。秋山好古さんが軍人になったのは弟真之さんの教育費を稼ぐためであり本人は教育者になりたかった様です。

弟の秋山真之海軍中将は、言うまでもなく連合艦隊東郷平八郎長官旗下の作戦参謀として日本海海戦でロシアのバルチック艦隊に勝利した知将、名参謀でした。

元の陸軍騎兵第一旅団の建物は道路拡張で取り壊され跡地に「習志野市市民プラザ大久保」が作られていると書かれていました。

秋山好古大将碑の少し先に「お休み処 商学交流センター」があります。騎兵のマークが付いているので、おそらくここが軍都であった歴史を伝えるギャラリーではないかと思われますが、残念ながら閉まっていました。

※2022年6月撮影

思わぬところで『坂の上の雲』の主人公に出会って吃驚しました。次回に続きます。

(写真・文/住田至朗)

※駅構内などは京成電鉄さんの許可をいただいて撮影しています。

※鉄道撮影は鉄道会社と利用者・関係者等のご厚意で撮らせていただいているものです。ありがとうございます。