※2022年6月撮影

トップ画像は、「大和田時平神社」。「萱田町時平神社」が面する成田街道を西に600mほど歩いて、左(南)に曲がり100mほどで「大和田時平神社」でした。

境内の由緒では、慶長15年(1610年)の創立。何故、江戸時代初期、藤原時平の死から700年以上経った頃に時平神社がこの地に建立されたのかは、謎です。境内には、八千代市立大和田公民館、大和田公会堂が併設されています。

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※2022年6月撮影

理由なく伊達や酔狂で神社を建立するとは考え難いので、藤原時平命に縁のある誰かが神社を建立したと思われます。

藤原時平命にご挨拶しました。三度目ですが、まぁ、宜しくお願いします、云々。

※2022年6月撮影

同じ八千代市内には、さらに古い明応元年(1492年)創建と伝わる高津比咩神社(たかつひめじんじゃ)もあります。藤原時平の娘、高津姫を祀っています。しかも高津比咩神社境内には、藤原時平を祟り殺したとされる菅原道真を祀る天満宮もあるのです。まさかの、呉越同舟?

社殿には、精緻な木彫りが施されています。これは同時期創建の「萱田町時平神社」社殿にも見られました。

※2022年6月撮影

左奥が大和田公会堂。西(社殿の背後)側には真言宗のお寺があります。

※2022年6月撮影

八千代市立大和田公民館の横に境内摂末社の古峯神社。

※2022年6月撮影

ここで尿意を覚え、筆者は必死で近所のコンビニを探しました。その後は既述の様にタクシーで「萱田下時平神社」にワープ。

「萱田下時平神社」境内、手前に庚申塔が並んでいます。

※2022年6月撮影

八千代市観光協会「八千代の歴史遺産散歩」パンフレットには「時平神社境内には庚申塔(享保11年1726)、十九夜塔(明治30年1897)、二十三夜塔(天保10年1839)など33基の石造物があり、出口を出て左角には文化11年(1814)銘などの道祖神3基が祀られている。」と記されています。

※2022年6月撮影

青面金剛、三猿などが見事に残っています。

※2022年6月撮影

明治維新政府が庚申信仰を迷信とし街道筋に置かれた庚申塔を撤去してしまいました。それでもこうして残されているのが喜ばしい限りです。

2023年 明けましておめでとうございます。鉄道チャンネル、本年も宜しくお願いいたします

(写真・文/住田至朗)

※駅構内などは京成電鉄さんの許可をいただいて撮影しています。

※鉄道撮影は鉄道会社と利用者・関係者等のご厚意で撮らせていただいているものです。ありがとうございます。