※2022年8月撮影

トップ画像、新登渡神社拝殿の右側。「皇太子御成婚奉祝記念 御神水 平成五年九月吉日」と書かれた石碑があります。

1993年(平成5年)に現在の徳仁(なるひと)天皇(当時皇太子)が小和田雅子さん(現皇后)と結婚された記念の御神水。(井戸水)とあって竜頭の裏側には蛇口があります。水音が、蒸し暑い曇天の午後に清涼な神気を運んでくれます。

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※2022年8月撮影

拝殿の奥に本殿が見えます。

※2022年8月撮影

手前の千葉市教育委員会による「登渡神社の小壁嵌板(こかべはめいた)彫刻」案内の内容、概略です。

登渡神社の前身は、千葉家の子孫登戸権介定胤(のぶとごんのすけさだたね)が千葉妙見寺(現・千葉神社)の末寺として白蛇山真光院定胤寺を正保元年(1644)に建立したと伝わります。現在の本殿は、紀年銘から嘉永元年(1848)の再建。建物本体は、葛飾群の大工紋次郎が棟梁、彫刻は信州諏訪の名工立川和四郎富昌などが関与したと考えられています。彫刻は、欅(ケヤキ)の白木、立川流の洗練された写実表現が見られます。立川流の作品では登渡神社が最も東方に残されているものです。平成3年3月

これを読むと本殿の彫刻を拝したくなります。でもこれ以上は近づけません。しかし本殿の素晴らしい佇まいは、充分感得できます。1968年(昭和43年)千葉市文化財に指定されています。

※2022年8月撮影

少し望遠レンズにして素晴らしい彫刻の細部を見ています。

※2022年8月撮影

正面扉の彫刻も極めて精緻です。

※2022年8月撮影

御神水の脇に境内末社の浅間神社。御祭神は、木花咲耶姫命。

※2022年8月撮影

では、拝殿にご挨拶に行きますが、改めて表の鳥居にまわって正面から参拝します。

(写真・文/住田至朗)

※駅構内などは京成電鉄さんの許可をいただいて撮影しています。

※鉄道撮影は鉄道会社と利用者・関係者等のご厚意で撮らせていただいているものです。ありがとうございます。