長崎電気軌道の北の端、「赤迫」の一つ手前にあたる「住吉」電停の目の前で、路面電車を眺められる五島うどんのお店を見つけました。

お店の名前は「つきみ亭」。入り口には美味しそうなうどんの写真が並んでいます。西九州新幹線や「ふたつ星4047」の取材で長崎を訪れていたある夜、閉店間際にたまたま見つけて立ち寄りました。

「まだ食べられます?」

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「いいよ、入って」

店内にはカウンター席、テーブル席、お座敷席があり、窓からは行き交う長崎電軌の車両が見えます。トレインビューを狙ったわけではなさそうだけど、様々な広告でラッピングした車両はどれもカラフルで、運転本数も多いので見ていて飽きません。

五島うどんは長崎の特産品。武蔵野うどんのような極太の麺とはまるで異なり、その細さは素麺にもたとえられるほど(個人的には、たとえるなら「スパゲッティ」かなと思っています)。焼きあご(あごはトビウオのこと)のだしが有名ですが、この日はどうしてもざるで締めたかったので、梅も追加してつるりと美味しくいただきました。疲れた身体と胃に優しい味でした。

次に訪れた時は温かいおうどんをいただきたいですね。