試運転中の80000形電車3次車(写真:新京成電鉄)

新製車両によるサービス向上に力を入れる新京成電鉄は、80000形電車1編成(6両)を導入し、2022年11月から松戸―京成津田沼間で営業運転を始めた。

80000形は、京成電鉄と共同設計した京成グループ標準車両の新京成版3次車。2019年12月に1次車、2021年11月に2次車がデビュー、今回が3編成目になる。

コンセプトは、「受け継ぐ伝統と新たな価値の創造」。外観デザインは実用性を基本にしつつ、やわらかさを感じてもらおうと丸みを帯びた形状にまとめた。外装は上部にコーポレートカラー・ジェントルピンクのラインを通し、鎌ヶ谷大仏駅付近の高架区間走行時も〝新京成の電車〟を主張する。

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省エネ性能向上にも力を入れ、フルSiC適用VVVF制御装置や編成ブレーキ制御で、置き換え車両に比べ年間約45%の電力消費量を削減できるという。

また、新京成電鉄は小学生以下の子どもたちが描いた絵を、車内の中づり広告枠などに掲出した「新京成ドリームトレイン2022」を走らせている。

子どもたちの夢あふれる「新京成ドリームトレイン2022」(写真:新京成電鉄)

2022年で3回目。テーマは「自分の夢・将来の夢」で、公募に寄せられた力作から抽選した605点を掲出した。作品ごとの掲出カ所は、 イベント情報などを紹介WEBサイト「ぷらっと新京成」で案内する。期間は2023年1月末ごろまで。

記事:上里夏生