阪急が2本の連絡線を2031年に整備

ラストは2022年末に表面化した、阪急によるなにわ筋線関連の新路線整備の話題。阪急は新大阪―十三間の「阪急新大阪連絡線」と、十三―うめきた駅間の「なにわ筋連絡線線」を、なにわ筋線と同じ2031年開業を目指して建設する方針を表明しました。

阪急新大阪連絡線は、建設延長2.1キロで建設費590億円、なにわ筋連絡線は2.5キロで870億円。建設費は2線の単純合計では1460億円になりますが、同時整備すれば150億円減の1310億円に抑えられる見込みです。

阪急は線路幅1435ミリの標準軌ですが、なにわ筋線と相互直通する2本の連絡線は1067ミリの狭軌で建設します。阪急が連絡線を建設する狙いは、新幹線のほか自社線の京都嵐山や兵庫県宝塚、神戸方面などと関空間の鉄道アクセスの利便性を向上させるためです。

阪急はどんな空港特急を走らせるのか?

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国交省の2018年需要調査では、2線同時整備の場合の1日輸送人員は阪急新大阪連絡線が約4万7000~5万6000人、なにわ筋連絡線が約11万4000~13万1000人。費用便益比は1.7~1.9です。

以上は2022年末時点での情報でまとめた、うめきた駅やなにわ筋線の概要。これから8年後ですが、鉄道ファンなら阪急(直営でなく子会社や別会社の可能性もあるでしょう)が、どんな空港特急を走らせるのかなどファンの夢がふくらみます。夢のスタートライン・うめきた駅の開業まで、残すところ2ヵ月余。期待して待ちたいと思います。

記事:上里夏生

※2023年1月14日15時11分……費用便益比に関する記述を一部修正いたしました(鉄道チャンネル編集部)