JR西日本の長距離列車「WEST EXPRESS 銀河」は2023年1月現在、京都~新宮(和歌山県新宮市)間の「紀南コース」で運行中です(2022年10月-2023年3月、京都発の下りは夜行、新宮発の上りは昼行)。

これまではコロナ禍の影響もあり旅行商品を購入しないと乗ることができない列車でしたが、昨年末に片道プランが追加され、さらに紀南コースのいくつかの列車が駅の「みどりの窓口」「みどりの券売機プラス」やJR西日本のネット予約「e5489」で予約できるようになりました。

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これらを利用すると、「WEST EXPRESS 銀河」と特急「南紀」を乗り継いで京阪神から名古屋まで紀勢本線をぐるっと巡る旅ができるようになります。

「WEST EXPRESS 銀河」下り新宮行き夜行は 京都 21:15発 → 新宮 9:37着。その先は「南紀6号」が 新宮12:45発 → 名古屋 16:03着。乗り継ぎまで3時間空いていればちょっとした観光も可能です。「南紀」は定期列車として1日数本運転されていますから、1本遅らせても構いませんし、ゆっくりできるなら翌日や翌々日の便でもいいでしょう。

もちろん「南紀」ではなく快速「みえ」を利用する手もありますが、現時点では「南紀」への乗車を推したいところです。まだJR東海からの公式発表はないものの、本年1月1日に大手通信社等が「(JR東海は)2023年7月にHC85系を南紀へ投入する」と報道しています。現行のキハ85系車両を使用した「南紀」に乗車できるチャンスはもうあまり残されていないのです。

キハ85系(写真:F4UZR / PIXTA)

「WEST EXPRESS 銀河」も山陰や山陽など様々なコースを走る列車ですから、紀南へ向かう夜行列車そのものが貴重です。この「今しかできない」であろう組み合わせを密かに狙っている方、意外といらっしゃるのではないでしょうか。

ただ、夜行列車で12時間、さらに特急列車で3時間という旅程は身体への負担も大きくなります。個人的には和歌山で1~2泊して観光を楽しむのをおススメしたいところ。熊野古道や那智の滝といった観光地を訪れるには絶好の機会です。