跨座式、懸垂式、どっちが人気?

イベントステージは1階。2階との階段部分で来場者が観覧しました。写真の妄想鉄道以外では、鉄道写真家・中井精也さんの特別講演会も人気を集めました(筆者撮影)

ラストは異色の出展者。ブース名「妄想鉄道」で、その正体は南田さん、吉川さんのほか、岡安章介さん(ななめ45°)、田中匡史さん(鉄道番組ディレクター)という鉄道タレント4人。ブースでは来場者と記念撮影、スペシャルトークショーではモノレールのあれこれを語り倒しました。

軌間や動力の違いを除けば2本のレールを鉄製車輪が走る、ほぼ一択の一般鉄道に対し、モノレールは軌道上を走る跨座(こざ)式と、ぶら下がりの懸垂式に分かれます。

ここまでは入り口。跨座式はメーカーや開発者ごとにアルヴェーグ式やロッキード式、懸垂式はランゲン式やサフェージュ式などに細分化され、そこまでこだわるのが本物のモノレールファンという次第です。

ちなみに、湘南モノレールは〝希少種〟の懸垂式で、同じ方式では千葉都市モノレールの15.2キロという営業距離が、世界最長のレコードホルダー。来場者への手上げアンケートでは、地上が視界良好のせいか、さらには会場が湘南モノレールのせいか、懸垂式への人気が高かったようです。

妄想鉄道が真価を発揮する新路線では、西麻布と六本木のテレビ朝日を結ぶ新路線のアイディアが。「仕事の移動に便利」という超プライベートなルートですが、「建設費の高い地下鉄は無理でも、モノレールなら何とか」と、若干苦し紛れの提案は会場の笑いを誘いました。

「今後も継続開催を」(湘南モノレール)

プラレールでアピールした湘南モノレールブース。下を走るのは、本物は湘南江の島駅で接続する江ノ島電鉄(江ノ島駅)。懸垂式プラレールはないため、モノレールは残念ながら跨座式(筆者撮影)

モノレールサミットは今回が初回。次回は未定ですが、「できれば2回目以降も」と湘南モノレールは話します。会場は若干混雑も目立ったことから、ファンからは「次回はもっと広い会場で」の声も聞かれました。

記事:上里夏生