レールと軌道を固定するボルト締結、ホームドア設置時のボルト締め、線路道床のハツリ入れ、レールの切断……こうしたあらゆる鉄道分野に入り込む、リヒテンシュタイン発のグローバル工具メーカー―――HILTI(ヒルティ)。

赤地に白ロゴのHILTI(ヒルティ)工具ラインナップのなかでも、作業員が両手でグリップしてコンクリートやアスファルトなどを砕いていくハツリ(製品群画像右↑↑↑)は、世界シェアダントツNo.1。国内でも6割を超えるシェアで他を圧倒している。

東鉄工業グループなども導入する、こうしたHILTI(ヒルティ)工具ラインナップに、まさに「現場作業を革新させる画期的な世界初のプロダクト構成」といえる新たな製品ブランドが3月からリリースされる。

それが、ヒルティ「NURON」22Vコードレス電動工具シリーズ

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日本ヒルティが3月から国内導入する最新モデル「NURON」(ニューロン)22Vコードレス電動工具シリーズは、「シンプルな22Vコードレスプラットフォーム」「バッテリー式工具ながら、コード式工具やガス式工具と同等のパワーを発揮」「ひとつひとつの道具がクラウドとつながりデジタル管理できる」「自動停止しすてむなどの新たな安全システム」という4つの大きな特長をもつ、世界初の革新的モデル。

まず、すべてのNURON(ニューロン)製品ラインナップに共通して装着できるバッテリー群で、現場作業が完全コードレス化を実現できる点が画期的。

そこで、NURON(ニューロン)にアドバンテージについて、ここでチェックしていこう↓↓↓

バッテリーながら、コード式やガス式と同等のパワー

ヒルティのバッテリー式工具シリーズ Nuron(ニューロン)は、工具とバッテリー間の接続点となるインターフェースを刷新したおかげで、最大で従来モデルの2倍相当、コード式やガス式と同等のパワーを発揮。

カットオフソーで鉄製パイプを切断するさいや、ブレーカーでのコンクリート粉砕など、比較的高負荷の作業に対しても、2つの22Vバッテリーを組み合わせることで実現できる。

また、インパクトドライバーを使用したドライウォールのねじ止めや、連続した金属の留付などの低負荷作業は、改善されたエルゴノミクスデザインで、さらにスピーディーに正確に作業がすすめられる。

すべての工具がクラウドにつながりデジタル管理

ヒルティのバッテリー式工具シリーズ Nuron(ニューロン)は、バッテリーに通信機能(4Gや5Gなど)が搭載され、バッテリーと工具がクラウドでつねにつながり、デジタル管理される点も画期的。

工具の所在や使用状況も基地局を介して常にクラウドにデータ共有され、管理者は工具と作業を効率的に管理できる。

またバッテリーの使用頻度や作業パフォーマンスがリアルタイムに把握できることから、さらなる現場作業の効率化や健全性を担保でき、バッテリーの交換時期や利用頻度の低い工具もアラートで知らせてくれる。

優れたセーフティ機能を装備、自動停止も

また、ヒルティのバッテリー式工具シリーズ Nuron(ニューロン)には、これまでにない優れたセーフティ機能を搭載。

キックバックなど、危険につながる不意の挙動を感知したり、グリップ部分から手が離れると自動停止する ATC(アクティブ・トルク・コントロール)、AVR(アクティブ・バイブレーション・リダクション)をはじめ、長時間の振動によりもたらされる作業員の疲れを低減させるAVR(アクティブ・バイブレーション・リダクション)、切断・穿孔・粉砕といった作業で発生する粉塵への曝露を低減させる DRS(一体型集塵システム)などを搭載し、現場の安全性向上を実現させている。

ヒルティ独自の最新バッテリー構造で実現

こうした NURON(ニューロン)の革新性をもたらす注目技術が、ヒルティ独自の最新バッテリー構造。

工具とバッテリーの接点は最新インターフェースに更新。工具の従来挙動にも余裕で耐えられるよう配線まわりなどもまったく新しい構造にし、頑丈なセルパックデザインでバッテリーを刷新している。

しかも、93%リサイクル性や、災害救助などでは無償提供するなどで、ヒルティの電動工具が今後ますます国内の現場に入り込む気配。

―――2月20日に都内で開いた説明会では、日本ヒルティ 堺直樹 代表取締役社長、長徳裕司マーケティング本部長、平下昌 NURONプロジェクトマネージャーらが登壇。「今後はとくに、建設用ソフトウエア事業の拡大に積極的に投資していく」というから、ヒルティが描く建設工具分野の DX にも期待したい。