「ことでん」こと高松琴平電気鉄道(本社:高松市)は24日、鉄道旅客運賃の上限変更認可申請書を四国運輸局に提出しました。

2023年5月頃には運賃改定を実施する方針で、消費税率の改定に伴うものを除けば、1995年以来27年ぶりの値上げとなります。

初乗り運賃は現行の190円から10円アップして200円に。普通運賃の値上げ額は最大100円(20.1キロ以上)で、改定率(増収率)は平均7.9%となる見込みです。定期券の改定率は、通勤定期が10.9%、通学定期が4.4%です。

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運賃改定の理由として、同社はコロナ禍における生活様式の変化や燃料費の高騰などを挙げており、今後同社を取り巻く経営環境は一層厳しくなることが予想されます。

このような経営環境下でも安全性・安定性を支える鉄道インフラを適切に維持・更新し、安定した鉄道事業を継続していくため、運賃改定に踏み切ったかたちです。今後は製造後60年を経過する車両の省エネルギー車両への更新を検討するなど、さらなる効率化と合理化を推進するとしています。

(写真:村上暁彦 / PIXTA)