西武園ゆうえんちに「黄昏号」あらわる! 昭和の食堂車をイメージした豪華なレストラン その隠れたこだわりを解説
「1013」にも隠れた設定が……

気になるのは入口に掲げられている「1013」という車両番号。実はこれも適当に付したわけではありません。
西武園ゆうえんちの担当者によりますと、「黄昏号」は電気機関車と客車からなる14両編成の列車で、食堂車はその最後尾という設定になっているそうです。
客車は「1000系」という架空の形式とのことで、この「1013」という数字は「1000系の13両目」という意図をもって振られているのです。
「黄昏号」自体は特定の列車を再現したものではなく、あくまでも1960年代の食堂車というイメージから作り上げられたものですが、こうした細部のデザインから隠れた設定を想像してみるのも面白いでしょう。
2023年は「とびっきりスゴYEAR!」
西武園ゆうえんちは2023年を「とびっきりスゴYEAR!」と位置づけており、夏ごろには「ウルトラマン」をテーマとした大型ライド・アクションが登場するなど、”とびっきりスゴい”体験を展開する予定です。
きょう3月17日からは人気ショー「商店街名物 ブギウギ祭」の紙吹雪を通常の約20倍にする「桜まみれフェス」や喫茶ビクトリヤの大人気フードメニュー「クリイムソーダ」のバリエーションを倍増して展開する「期間限定!クリィィィィイムソーダ大作戦!!」も始まります。「黄昏号」はそれらの施策とともに、「とびっきりスゴYEAR!」の第一弾として、これからの西武園ゆうえんちを盛り上げていきます。



最後に余談を一つだけ。かつて西武園ゆうえんちには「レストランポッポ」という飲食施設があり、2010年まで営業を行っていました。当時「食堂車レストラン」という名称が使われていたわけではなく、その在り方も「本物の汽車と客車を使用」「食堂車をイメージしたレストラン」とだいぶ異なりますが、「黄昏号」の登場は西武園ゆうえんちにおける久々の「食堂車風レストランの復活」とも言えそうです。
記事:一橋正浩