京阪ホールディングスは30日、京阪グループ長期経営戦略・中期経営計画の策定について発表。2030年度を目標年次とした長期経営戦略に基づき、2023~2025年度の3か年の具体的なアクションプランである中期経営計画「BIOSTYLE~深化と挑戦~」に取り組みます。

その中期経営計画発表において「プレミアムカーの増備」を行うこと、また沿線エリアへの誘客強化に向けて観光列車の導入を検討していることが明らかになりました。

3000系プレミアムカーを増備

現在は8000系・3000系の6号車に連結されているプレミアムカーですが、京阪電鉄広報部によりますと、2025年秋頃から3000系への連結数を2両に増やすということです。

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プレミアムカーの利用者数はサービスの始まった2017年度から順調に伸びており、一度はコロナ禍による落ち込みが見られましたが、2021年1月には3000系にもサービスを拡大、2022年度にはサービス開始年度の約3倍に達しています。

一方の観光列車については、現時点ではまだ具体的な計画が定まっておらず、今後検討を深めていくという段階のようです。

中期経営計画ではほかにも、「京阪本線連続立体交差事業の推進」「13000系車両の導入加速」「効率的な車両運用の推進」「駅をはじめとする鉄道設備のLED化推進」など、脱炭素社会への貢献とコスト削減を目指す施策が盛り込まれました。

またホームドアなどのバリアフリー設備の整備、更新を加速すること、新造・改造車両への車内防犯カメラの設置などを計画。ワンマン運転の拡大も検討するとしています。

(写真:京阪電鉄)