兵庫県南部の加古川市は、県内最大の河川「加古川」と播磨平野などの自然や、多くの歴史的な神社仏閣があり、交通利便性の高い京阪神のベッドタウンとして発展してきました。

現在の加古川市は、駅周辺の公共施設の老朽化などの問題をかかえ、駅前の賑わいが足りないと感じている住民も多いこととや、駅周辺の滞在空間としての価値を上げるためにも、JR加古川駅の南北を含めた事業方針案を策定中です。

今回公開されたのは、そんな駅前の再整備方針案である「JR加古川駅周辺まちづくり(案)」というものになります。資料の中の駅周辺整備イメージが下図になります。

JR加古川駅周辺まちづくり(案) 駅南側の整備イメージ図

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右奥は、既存施設の再編や公共公益施設の集約化によりあらたなにぎわいの “核” となる「カピル21ビル」のイメージです。左奥が「サンライズビル」というビルのイメージになります。

JR加古川駅周辺まちづくり(案) 駅南側を駅の上空から見たイメージ図

正面下が再整備された「駅前交通広場」、右上がにぎわいの核となる「カピル21ビル」のイメージです。「カピル21ビル」には、商業施設、住宅棟、公共機能(現在の図書館や子育て支援プラザ、貸館機能、行政窓口+市民会館のホール機能)とこれらに付随する駐車場といったものを集約するという案が出ているようです。左に見えている「サンライズビル」は、医療・学び・食・オフィスなどを集めた、カピル21ビルとツインタワーを形成する建物という案になっています。

今回公開されたものは、事業スケジュールの第1ステージ段階初期の案ですので、この後も様々な変更が出る可能性があると考えられます。今後は、「 ”駅周辺全体のことを検討する組織 ” と ” 個別の区域を限定した事業を検討する組織 ” の2つの組織で検討を進めていく(法定再開発事業としての事業実施を目指す)」としています。一般的な事業スケジュールとしては、都市計画決定までの第1ステージ段階で、5~7年かかるとされています。

事業スケジュール全体としては、第3段階まであり、それぞれに5~7年というのが一般的ということですので、実際の完成までは、15~21年程度の期間がかかる見込みになります。

完成はまだまだ先のことになりそうですが、全国の各都市でも同じように駅前の再開発を検討しているる自治体も多いと思われます。それぞれの地域の利便性や魅力を高め、大都市圏への人口一極化が食い止められるような街づくりを住民と一緒になって進めていくことが望まれています。

(資料・図:加古川市「JR加古川駅周辺まちづくり(案)」より、資料は こちら

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