特製ヘッドマークを付けてお披露目されるC58 363=前回までの会場風景=(写真:秩父鉄道)

埼玉県の秩父鉄道は2023年5月20日、熊谷市の広瀬川原車両基地で、ファン感謝イベント「わくわく鉄道フェスタ2023」を開催する。年1回の車両基地公開で、迎えて18回目ながらコロナによる中断をはさんで広瀬川原では4年ぶりの開催となる。

今年は、SLパレオエクスプレス運行開始35周年のメモリアルイヤー。会場では、パレオエクスプレスをけん引するSL・C58 363のほか、7000系(旧東急8500系)、5000系(旧都営6000系)の電車、線路突きかための新型マルチプルタイタンパ(マルタイ)、モーターカーなどを展示する。

鉄道体験イベントは、電車運転台記念撮影会のほか、軌道自転車ともいわれるATカートへの乗車体験、ディーゼル機関車の運転席乗車体験など。一部は整理券方式で、小学生以下の子ども連れを対象に当日、整理券を配布する。

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ステージイベントも多彩。鉄道ものまね芸人・立川真司さんのショー、鉄道好きで知られる演歌歌手・徳永ゆうきさんのトーク&ライブ、ものまね芸人・まっちゃまさんの演芸で楽しんでもらう。

さらに、会場限定のクイズラリーを開催。開催中(4月29日~12月3日)の「SLパレオエクスプレス運行35周年記念スタンプラリー」では、会場限定のスタンプを用意する。

広瀬川原⾞両基地は、ひろせ野⿃の森―⼤⿇⽣間で、当⽇は熊⾕発⾞両基地⾏きの臨時直通列⾞を運転する。午前中の熊谷発は9時50分と10時15分の2本。交通系ICカードは利用できず、きっぷの購入が必要だ。午後も12時台と14時台に各1本、車両基地発熊谷行きの臨時列車を走らせる。

開催時間は10~15時で入場無料。このほか秩父鉄道では、スペースファンタジーRPG「崩壊スターレイル」とのコラボ企画(5月27日~6月11日)、プレミアムあんぱんや、パレオエクスプレス35周年記念のクラフトビールの車内販売(いずれも4月29日から)と盛りだくさんのプログラムで乗客を迎える。

ひろせ野鳥の森から車両基地までは徒歩約15分(画像:秩父鉄道)

記事:上里夏生