「鉄道災害調査隊」スキーム(画像は鉄道・運輸機構のプレスリリースから)

鉄道・運輸機構(JRTT)はこのほど、機構職員で構成する「鉄道災害調査隊」を発足させると発表しました。

激甚化・頻発化する自然災害による鉄道路線の被災、被災時の支援活動の強化・復旧の早期化が急務となっていることを踏まえたものです。

「鉄道災害調査隊」は豪雨、台風、地震、津波などの自然災害で鉄道施設等への被害が生じた際に、鉄道事業者等が鉄道・運輸機構の支援を必要とする場合に、国土交通省からの派遣要請に基づいて支援を行います。被災概況把握・個別施設被害状況調査・復旧早期化支援にかかる費用は鉄軌道事業者の負担にはなりません。

ADVERTISEMENT

復旧工事などは鉄軌道事業者が実施することになりますが、要請があった場合は可能な範囲で受託するということですが、鉄軌道事業者の費用負担を伴うものとなります。

JRTTはこれまで新幹線などの鉄道建設で培った技術力を活用し、「鉄道ホームドクター制度」「災害復旧工事の受託」を通じて災害復旧支援を行ってきました。最近では令和元年台風第19号により被災した三陸鉄道リアス線の早期復旧に尽力したことなどが知られています。