2029年度めどに城端線と氷見線をJR西日本からあい鉄に移管 沿線自治体と鉄道2社が事業再構築で合意 経緯を辿ります(富山県)【コラム】
「地方ローカル線再生のモデルに」(斉藤国交相)
移管決定に当たり、関係各者はコメントを発表しました。注目すべきは斉藤鉄夫国土交通大臣の、「城端、氷見線のように、鉄道再構築の取り組みが各地で進むことに期待したい」のメッセージです。
最初に書くべきでしたが、富山県などの検討会は2023年10月に施行された改正地域交通法(通称)に基づく法定協議会。斉藤大臣のコメントには、「全国で問題化する地方ローカル線再生のモデルにしたい」の思いが込められます。
過去にあった、JRから三セク鉄道への移管。岩手県のJR山田線は、2011年の東日本大震災で被災し、JR東日本が復旧した上で2019年3月、三陸鉄道に移管しました。この時も地域公共交通法に基づく鉄道事業再構築実施計画を、国交省が有効認定しました。
戦国の城と義経伝説 旅情あふれる沿線

最後に駆け足で両線の沿線案内。城端線は全線の車窓に田園風景が広がります。砺波駅近隣にはショッピングセンターなどがあり、砺波市の中心地区としてにぎわいをみせます。城端は戦国時代の城端城が駅名の由来。常花と読み替え、JR西日本は「フラワーライン常花線」の愛称名でPRします。
氷見線は越中国分以北で風景が一変、富山湾の海岸線を走ります。雨晴駅は、北陸から奥州に落ち延びる道中の源義経が、弁慶が持ち上げた岩の陰で雨をしのいだという言い伝えに由来します。
記事:上里夏生