過去の「青春18きっぷ鉄道旅」で何度か津山駅で乗り継ぎ待ちをして短時間過ごしました。現在は駅舎の手前に雨よけなどが作られて正面から駅舎を見ることができなくなっています。駅舎の外観自体は同じですが。

※2012年12月撮影

ホームから見える旧機関区の扇型機関車庫を「現場に行ってゆっくり眺めたいなぁ」と思っていました。

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※2012年12月撮影

余談ですが、最近、JR西日本管内のキハ40系は首都圏色(朱色5号)が多くて、この塗装を見かけることが少なくなった様な気がします。

※2012年12月撮影

「津山まなびの鉄道館」が2016年4月にオープンしてからも何度か津山駅を訪れていますが、何故か月曜日・休館日に重なっていたりして訪問する機会に恵まれませんでした。

今回は、最初から「津山まなびの鉄道館に行くコト」をスケジュールに組み込んで出かけました。筆者は人混みが苦手なので、ウィークデーの昼下がりと定めて訪問。

津山駅から姫新線に沿って歩いて行くと扇型機関車庫が見えてきます。

駅から10分もかからずにゲートに到着。JR利用者優待サービスのフライヤーが津山駅の改札内にあるので持参すると入場料金300円が240円と割引になります。

転車台と扇型機関車庫を眺めます。

ポスターなどで眼にする様な扇型機関車庫の開口部を1枚のフレームに納めるにはカメラポジションを立入禁止エリアまで引くか、かなりの広角レンズ(補正機能付)がなくては無理です。

施設には申し訳ないですが、入場者が筆者以外ほとんどいないのが嬉しいですね。

扇型機関車庫の一部に「まちなみルーム」があって精巧なジオラマがあります。JRのOBらしき方が解説しながら運転してくれます。津山駅の昔話を楽しく聞きました。

敷地内には別館で「あゆみるーむ」という歴史や、鉄道運行の「しくみルーム」もありました。

敷地から津山駅も見えます。この角度からぼ〜っと眺める駅もなかなかオツです。実は学びの鉄道館で一番気に入った場所かも。(笑)

この雰囲気も良いです。

斯くして、ほぼ無人の「津山まなびの鉄道館」で静かなひとときを堪能しました。関東在住の筆者には遠い場所です。関西・山陽・山陰の方々が羨ましい。

人の気配の希薄な雨の動物園、カサをさして雨音と動物たちの声を聞きながら散歩することを趣味にしていた時期があります。閑かな空間に好きな鉄道車両が置いてある「学びの鉄道館」も放心して過ごすには好適、贅沢な時間になります。イベントなどでは、子供たちの歓声が明るく輝くことでしょう。

(写真・記事/住田至朗)